雨ざらし 杉

2021.05.21

杉

5月21日(金)の天気は生憎の雨。

こういう日は、材木を雨で濡らしたくないお客様が多いので配達もストップしてしまいます。

材料置き場で材木を動かしたりするのも、雨で濡らしたくないという理由で作業も控えます。

ですが、雨だからこそできることもあると言えばあります。

それが、杉の雨ざらしです。

杉
可哀そうなくらいびしょ濡れの杉。

色が黒っぽい杉材は雨ざらしにして、アクを洗い流します。

完璧とまでは言いませんが、こうした方がアクで隠れていた赤色が顔を出してくれます。

杉は色が様々あり、好みが難しい素材です。

近いうちにまた桟積みをして。屋根下で半年ほどじっくり乾かしていきます。

いい色がでてくれることを祈るばかりです。

 

アク抜きと言えば、いまが時期の青梅も水に浸してアク抜きしますね。

知人から梅取りの誘いがあり、袋いっぱいの青梅をもらいました。

梅
梅と杉のアク抜きは同じなのか。いや、違いますね。

氷砂糖に漬け込んで、梅ジュースを生産する予定です。

時間と手間がかかりますが、杉も梅もどうなるか楽しみです。

 

杉は色々あります

2021.05.16

杉

「杉は十人十色。」

家具や床材の樹種を選ぶ際に、その樹種の『色』で選択されることがあります。

明るい色、落ち着いた色、温かみのある色、赤い色、黒い色、オレンジ色、ピンク色などなど。

しかし、同じ樹種でも色の個体差というのがあります。

その一つが『杉』です。

上の画像は建具屋さんに訪れた際に、並べられた建具を撮影したものです。

これらは全て『杉』で作られています。

優しい赤色、強めの赤色、落ち着いた黒味がかった色等々。

建具を見ながら、職人さんが「杉の色は本当に十人十色だ。それが面白い。」と言われました。

個体差のある色使いを楽しめるのも杉の面白さ、むずかしさ。

 

現場では明るい赤色が好まれます。

古民家など落ち着いた雰囲気の場合には、黒味がかったものも使われます。

 

杉の色はまだまだ可能性があるように感じます。

良い提案が出来る様に、アイディアを膨らませていきます。