製作:勉強机 

2023.03.17

勉強机の製作依頼があり、先日無事納めることができました。

2023年4月から小学生になる子に向けての大事な勉強机。

勉強机
勉強机 ※正面

 

希望はウォールナット色の天板だったので、ここは張り切ってブラックウォールナット幅接ぎ材。

側板、脚材はコントラストを出すためにWオークを選択。

 

勉強机
天板と脚材のコントラスト

 

仕様

天板:ブラックウォールナット(4枚接) 1200×600

足材:Wオーク

側板:Wオーク

塗装:自然オイル(クリア)

 

勉強机
引き出し(2か所)付き

天板と脚材 それぞれの樹種をお選びいただいて、製作出来る様にしております。

国産材ではナラ、サクラ、キハダ。外材ではオーク、ウォールナット等。

何かしらの思いがありましたら、お気軽にお問合せください。

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道産ナラの仕入れ

2022.12.27

良質な広葉樹を求め彷徨っていたら、

北海道旭川 銘木市までついてました。

雪の量が違います

 

1,500m3もの丸太が並ぶ圧倒的物量。

吹き付けると風と雪。気温は-5度。

1本ずつチェックしますが、体がもちません。

寒すぎます。

 

雪用ブーツでしたが、積雪の冷たさが足を冷やし。

吹き付ける風が顔も冷やし、メモを取る手を強張らせます。

これが北海道。

 

ナラ、クリ、サクラ、シナやキハダ欲しいな。

と、目論んでの参加でしたが今回は撃沈。

クリ、サクラ、キハダの出品量はわずか。ほとんどがナラとタモ。

それでもって需要高も相まってため、ナラの入札が激しい状況。

なるべく目細材を選木。

 

なんとかナラ4本とブラックウォールナット1本を確保。

引き出し側板向けのシナも取りに行きましたが、

シナの輸入量が減少しているためか、相場が高騰に追い付けず不落。

 

雪をどかして側を見ます。

 

ナラの需要高について少しお話。

 

ウイスキー需要も高まっており、

ウイスキー樽の生産も増えています。

樽材に使う材料もナラ材です。

 

さらに外材オークの価格高騰+輸入量減少に釣られて、

国産ナラが見直されております。

 

さらにさらに、コロナ以降は別荘向けの仕事が増えており、

そういう方々からオーク(ナラ)の注文も増えています。

ナラは高級材という認識が高く、知名度共に人気が高い樹種。

 

やはり、どこもナラが欲しいんだなと感じさせる今回の市況。

はたしてサクラ、クリは今後出品されるのだろうか。

また旭川に行かなければならなくなりそうです。

帰りの空港。-5℃。

 

 

 

 

【在庫案内】建具 桧材について

2022.11.17

吉野産 桧 柾目 建具材 目細かい良材

建具職人が作る襖・障子・框戸といった建具。

その多くが国外の材木を使われています。

国外の木材の方が、建具に向いた大径木で良質なものが多いというのが業界認識。

さらにスプルス、イエローシダー、ピーラ(米松)、ウェストンレッドダー、ヘムなどといった豊富な種類。

国内で建具向けに取りやすいのは杉か桧か、という少ない選択。

杉はまだしも、桧はあまりに高価で、そもそも建具向けものなんて出てくるのか?という声も耳にします。

建築向けの需要はあっても建具向けの需要が建築向けに比べ低いため、

製材所が建具向けに製材をする機会が少ないのも原因かもしれません。

 

吉野産 桧 柾目 建具材 目細かい良材
桧 柾目 目細・ほぼ無地

 

その様な状況ではありますが、建具向けに使える桧は入荷をせっせとしてます。

スプルスほどの量はまだ入荷しませんが、コツコツ集めており、そこそこの在庫量に。(曖昧な表現)

木目が詰んでいるもので揃った山

樹齢250年の木曽天然桧 柾挽の山

目荒も含み多少節も入るが赤身が綺麗な山

目合・色は気にしないから節は少ないけどお値打ちの山 と様々。

 

桧 建具向 柾目材の小口面 目細具合の紹介
目細の揃った山。目通り◎。

 

150mm上が豊富にないのが欠点で、スプルスよりは歩留まりに難があるかもしれません。

しかし、框戸でなく障子・襖向けであれば十分に使っていけるものは揃っています。

(框幅を広くしなければ勿論、桧でも框戸に使えます)

桧を使い続けたい、使ってみたい、見てみたいと言った声に答えていきます。

建具屋さん、桧の建具に興味のある設計士さんでも、是非お気軽にお問合せください。

 

桧 建具向 柾材 幅狭いものも入ります。
幅狭いもの入る山

 

杉材も在庫にあるので、その紹介もまた後日。

 

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【在庫案内】北海道産 広葉樹(桜、栗、胡桃、キハダ)

2022.11.01

木工・家具向けの広葉樹材のご紹介。

以前まではWオーク・ビーチなどと言った外材広葉樹をよく提案してましたが、

国産材に拘りたい家具・木工の職人様の意見が集まってきてます。

 

という訳で、北海道 旭川まで行き、広葉樹の丸太の買い付けを昨年より始めています。

(長野県内にも割と広葉樹はあるので、、製材・乾燥までのシステムが構築でき次第、取り組みたいところ)

 

今回は今年2月に買付をし、製材~乾燥までして弊社に先日入荷した材の案内です。

北海道産サクラ。控え目な目相と淡い色が特徴。

入荷した材は以下の通りです。(数字は厚みを表しています)

・キハダ 28mm、38mm

・サクラ 28mm、38mm

・クルミ 28mm、45mm

・クリ 38mm

天板向けの38mmと棚板や側板向けの28mm厚を用意しています。

それよりも厚い50mm以上を希望する方もいらっしゃったので、今後の課題にします。

 

北海道産クルミ。落ち着いた目相と茶系色。外材に釣られて高価な印象。

 

メジャー所を押さえつつ、変わり種にキハダを確保してみました。

キハダは、「昔は和家具でよく使ったけど、今の洋家具中心の状況ではあまり見ないね」

と技術専門学校の先生のお話もあり、さてどうなることやら。

 

北海道産 キハダ。落ち着いた目相の印象。幅広もあります。

 

タモ・ナラに比べ落ち着いた目相をしているキハダ。

クルミに近い淡い茶系色で、経年で濃い茶系になるのが特色。

原木の小口はかなり濃い茶色でしたが、製材した板は少し淡い色をしています。

これが光(紫外線)よる経年変化なのかなと実感。

 

1山0.5m3程度にしており、バラ出しも対応しています。

使いたいものを使いやすい量でお届けします。

是非ご興味のある方はご連絡を。

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家づくりは色々様々

2022.08.31

プレカット材

9月の新築工事に向けて、大工さんが土場にやってきました。

建築向けの木材も昨年のような供給不足も落ち着いてきています。

(飯田市では基礎屋、足場屋がかなり忙しいようで、日程確保が難しいとのこと)

 

大工による手加工
塗装、溝堀、面取りなどは大工さんによる手加工です

プレカット工場で加工された材料が先週弊社に到着し、その材料の手加工・塗装の作業をおこなっています。

工務店様の大工さんは勿論、社長様自身も一緒に加工しています。

 

工務店様によって建築の仕様は様々。

今回手加工で入った工務店様は「真壁仕様」を標準にしています。

天井の梁桁も見えており、木材を全面に魅せる設計仕様です。

 

プレカット材
印字を目印に部材を組み合わせ

昔の話を聞くと、工務店へ依頼する人は知人が建てた家を見たり、

身近で評判のいい工務店を聞いて(今で言う口コミに近い)

どこで家を建てようか考えたそうです。

 

しかし、今ではWebサイトやモデルルーム見学での情報収集が大事になっています。

顧客への分かりやすさ、情報開示を求められてきてるのでしょう。

 

プレカット材
小口の加工

地域の工務店様もメーカー系に負けない様、独自の仕様を打ち出し差別化を図っています。

モデルハウスがある工務店様はまだ少ないですが、事務所をモデルルームの機能を兼ねていたり、

WEBサイトも洗練され、メーカー系に負けない作りとなり、住宅知識の浅い人でも特徴が分かりやすくなっています。

 

家づくりを考える際には、身近に工務店がいくつあって、どのような家づくりをしているか、調べてみてはいかがでしょうか。

理想の家づくりのアイディアがきっと見つかるはずです。

 

【在庫品】長野県産カラ松(柾)ご案内

2022.08.15

↓以前、ご案内した長野県産 カラ松が乾燥したので連休前に再検品。

【在庫品】長野県産カラ松(柾挽) ご案内

 

 

検品中のカラ松(柾挽) 割と良材が多くて満足。

 

脱脂乾燥+天然乾燥による乾燥。

ネジレ・割れの発生をいかに抑えられるかが勝負所。

 

対策として

①風当たりが少ない場所での保管

②上に重しとなるものを置く

③小口の際に桟を入れる

等々、定説として言われてることを素直に順守。

 

捩れた板。捩れるものは捩れる。

 

検品結果は、割れはほぼ無し。

割れが少ないのも柾挽きだからか。それにしれも割れが無い。

非常に良い結果です。

 

捩れはあることはあるが、想定よりはかな話ではり少ない印象。

3本の原木のうち1本に捩れの出た板があるが、それも数枚程度。

 

 

目通良し。

以前、カラ松を使って苦戦した職人さんにモノを見せたところ、

「このくらいのカラ松が今でるんだね。これなら使える。」とのお言葉。

長野県産 カラ松材もようやく80年生のものが出てくるようになり、

芯を外しても150mm幅以上が多く取れる様になりました。

その結果、以前よりも歩留まりの向上しつつ、捩れと狂いの欠点も抑えられるのではないかと。

 

造作・建具向けの外材の入荷量は依然回復する様子もない状況。

国産材へ切り替えの検討の際には、カラ松を候補にしてはいかがでしょうか。

 

お問い合わせ

 

建具材の案内について

2022.08.02

遠方の方からの電話問合せが増えております。

建築材や建材であれば樹種とメーカーと単価をお伝えすればある程度話はできますが、

建具材となるとそうもいきません。

撮影準備中のスプルス

色・目相・サイズ・幅等々。職人さんによって好みがあります。

そのため、写真をお送りして説明しきれない部分のお手伝いをしてもらいます。

建具材 スプルスの小口面
枚数、板幅がどんなものか、大きくすれば目のツマリ具合も分かります

 

スプルスは価格高騰は勿論のこと、品質維持が難しい材料になりつつあります。

どの程度ならご納得いただけるか。その辺りのすり合わせ作業が今後、大事になってきます。

職人さんとのコミュニケーションを深めて、それぞれの適材適所。見つけていきます。

スプルス 建具材
後ろもお見せしてます

どんなものがあるの?と思ったから、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ

 

 

【入荷案内】天然木曽桧 柾目材

2022.06.29

天然木曽桧 柾目材(片耳付)37mm厚が入荷しました。

2.1m×37mm厚×80-150mm 1山。

ついについに入荷できました。。

桧の良材が多いことで有名な木曽産 桧。

さらに、「人工林」でなく「天然 木曽桧」。

天然桧は人工林と比べ1割出荷されるかどうかというほど、供給量が減っている素材です。

木曽天然桧 色良し 目相良し

 

250年育ってようやく40cm台の大きさなので、目細さは抜群です

国産桧でここまでの良材は初めて入荷しました。

流石は木曽の天然桧というところ。おみそれしました。

29枚の程よいボリューム感

長野県産として自信を持って送り出せる良材。

単価はかなりの高級仕様になりますが、その貴重性・品質を考えれば納得の価格。

是非、ここぞという現場を控えている方はご相談下さい。

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【製作中】寸松庵サイズの額の試作

2022.05.12

額サンプル

成瀬材木店では、木材販売業だけでなく、木工・家具の製作も受け付けています。

現在地域材活用の一環で、額の製作を企画しております。

厚みのあるモノを入れれるサイズ感

 

木材だからこその質感。

空間へ一匙。

 

額
国産材活用で製作検討中

 

住宅内に木材を活用する箇所が減ってきています。

家づくりの木材の活用・アイディアのお手伝いを出来る様に、現在準備しております。

「見せられる」事務所作りを目指していますので、

家づくり・リフォーム、家具購入等お考えの方は気軽にご相談下さい。

 

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【入荷情報】バルサム(もみ)盤挽

2022.04.18

バルサム(もみ)盤の製材品が入荷しました。

柾挽120-160mm×37mm。

芯材用途からカマチ用途まで幅広く答えられる等級で用意しています。

 

バルサム(もみ)芯材向け品

 

昨今、ヘム(ツガ)の入荷が激減しています。

ヘムの在庫もまだありますが、バルサムほどの入荷はありません。

木材価格が上がる中で、まだ使いやすい値段なのがバルサム。

 

37mm厚に製材

この手の盤が入荷するのも、一旦ストップしそうです。

最低半年以降なのか?というところ。

まだまだ仕入れに試行錯誤が必要です。

 

昨今の木材市況、建具向けの材についてのご相談事ありましたら、以下のフォームからお問合せ下さい。

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